ものものしい

買いたいものとか買ったものとかについて大騒ぎします

わたしとルンバ

 引っ越した時に購入した掃除機が、2年余で、蛇腹の部分が切れてしまいました。あまり高価な掃除機ではなかったので、そのあたりも関係しているのかもしれませんが、買い替えるには2年という月日はあまりにも短く、そもそも本体は壊れていないので、廃棄処分とする踏ん切りもつかず、蛇腹にガムテープを巻いて使い続けています。とはいえ、壊れてしまった事で掃除機の買い替えが現実味を帯びてきた、というのも事実。今すぐじゃなくてもいいけど、いずれは購入しなければ、という思いがあり、それは、自分の家の掃除習慣と掃除機の使い方をじっくり考える良い期間でもあったのです。 

 結局、いろいろと考えた末私が新たに購入した掃除機は「自動お掃除ロボット・ルンバ」でした。購入した後に、ココロボとか、国内メーカーの小さなタイプのものも候補に入れれば良かったかな、と思ったりもしましたが、以前、安いお掃除ロボットを購入して1ヶ月もたたずして壊れた過去を持っており、「今度はルンバ」という気持ちが強かったので、これでよしとします。

 購入したのは、並行輸入品のルンバ650。国内正規品と並行輸入品の違いはいろいろなサイトやブログで説明がされていますので省きますが、簡単にいえば並行輸入品の場合メンテナンスや修理を国内のi-robot社で受け付けてもらえない、という理解をしました。ルンバは、安い買い物ではありません。おまけに、この手のものは、壊れ易い。つまり、定期的なメンテナンスや修理をどうするか、というのはかなり大事なポイントです。その点、日本のi-robot社がそれを請け負ってくれるという国内正規品の安心感は大きい。もちろん、並行輸入品であっても販売店が独自の保証を付けてる場合もありますし、「ルンバ 修理」等で検索すると修理会社も出てきます。が、修理となると割高になるんじゃないか、時間がかかるんじゃないか、などと、いまいち不安はある。(実際割高になる事は覚悟しています)販売店がいくら5年保証を付けてくれたとしても、このご時世、5年後にそのお店があるかどうか…!なので、この点はかなり悩んだのですが、結局、並行輸入品のデザインと、600シリーズの国内正規品では採用されていないAeroVac(エアロバキュ)という吸引方式(床ブラシで搔き込んだゴミを直接吸引してくれるらしい。これにより、ブラシに毛やゴミが絡まりにくくなり、更にダストボックスの容量も増え、吸引力自体も強くなっている、とのこと)、また、その機能も含めてこの600シリーズが「ペットシリーズ」として位置づけられている、という情報を得たことも追い風となりました。……でも、最終的には、やっぱりデザインかなあ(てへぺろ)。だってかっこいーじゃん。かっこいーというか、国内正規品の600シリーズのデザインが、どうしても好きになれなかったんですよねー。

 最終的な決め手になったのはデザインでしたが、どういう使い方をするか、ということを熟考して決められたので、(現時点では)かなり満足度の高い買い物となりました。これは、「私と掃除機」について、延々考え続けた事が良かったと思います。

 例えば、うちの主なゴミはホコリとペットの毛。全室フローリングと和室ですからホコリが目立ちますし、ゲーム機器やPCなど、静電気の発生しやすい家電も多く、また、本も多いのでそのあたりにもホコリがたまりやすいのです。加えて、ダブルコートの犬(コーギー)とうさぎを1羽飼っていますから、ペットの毛にも悩まされています。双方が換毛期(年2〜3回)を迎えると家中で毛が舞い飛び、いくら掃除機をかけても追いつかない。共働きなので日中掃除が難しい為、掃除機は週2〜3回かけられればいい方。当然、ペットの毛はそこにあって当たり前、という状態です。

そこで、しばらくして、掃除機をかけられない日の対策としてクイックルワイパーなどを使いフローリングの水拭きをすることにしました。フローリングなのにそれまで水拭きしてなかったの?と驚かれるかもしれませんが、そうです。してなかったのです。実家は畳と絨毯だったので水拭きというのは割と特別な掃除、というイメージがありました。いつだったか、誰かの「水拭きがめんどくさい」という発言を聞いて、もしかして、水拭きって普通にするものなのだろうか、と思い至り、水拭きするようになったのです。

 そうして、土日は掃除機+水拭き、平日は水拭き、というサイクルで掃除がされるようになりました。土日の掃除機と水拭きは夫の仕事です。つまり、私は掃除機をほとんどかけなくてよくなりました。なんて楽なんだろう…!小学生の頃から、掃除機掛けを「私の仕事」とされてきたので、あまり考えないようにしていましたが、実は私、掃除機掛けが大っ嫌い…!!コンセントを抜いたりさしたりするのもめんどくさいし、あの重い本体を持って移動するのも、蛇腹がぐるぐる回るのも、常々、常々めんどくさいと思ってた…ッ!!!もちろん、水拭きもそれなりに手間ですが、さっと取り出せて掃除をはじめられるし、何よりすっきりとした達成感があります。(水拭きは昔から割と好き)それに、知ってますか?掃除機って、同じ所を十往復(忘れたけど)とかしないと、本当にゴミはとれてないんですって。昔の話なので、吸引力がちがう唯一の掃除機とかだと違うのかもしれませんけど。

 しばらくその方法で掃除をしているうちに、結局水拭きをするなら、吸引力がどうとかあまり考えなくていいんじゃないかな、と思い始めました。我が家に必要なのは、吸引力が強くて一度掃除すればピカピカになるというタイプの掃除機ではなく、こまめに、思い立ったら掃除が出来る掃除機。毛やホコリが気になるたびにクイックルワイパー、でもいいんですけど、それだと水拭きシートの消費が激しい。(毎日の事だから、ぞうきんを洗って干しておく、という手間が増えるのは嫌)毛やホコリは、出来れば毎日、こまめに掃除できた方が良くて、そのためには、気軽である事や手軽であることが重要。(それくらい頻度が高いんです)そこで、候補に挙がったのが、ルンバだったのでした。

 ルンバやコードレス掃除機は「結局きちんと掃除が出来ない」という話だったり、「別途掃除機が必要」という話を聞きます。確かに、ルンバの場合は狙った場所を掃除する、という機能が弱いので、掃除機は必要だと思います。ですから、これが完全に買い替えであれば、ルンバは候補に挙がらなかったと思うんですれど、幸い、うちには近い将来買い替えるであろう掃除機がありますので、この点はクリア。更に水拭きと組み合わせれば、「本格的な掃除機」にこだわる必要も無いとわかりましたので、まずはルンバを購入し、いよいよ今の掃除機の買い替えが必要となれば、コードレス掃除機等にするつもり。本格的な掃除機が必要、と言えば絨毯やラグの部分ですが、うちはペットがいる関係で毛足の短い「カーペット」を使用していますし、水拭き同様、ここも粘着テープをかける事を習慣としていますので、問題無し。むしろ、ルンバで定期的に掃除する事で粘着テープの使用が減ったくらい。(しかもこのカーペット、確か90cmの正方形のタイルを組み合わせたもので、洗えるんです)特にこの650シリーズは、先に書いたようにブラシに毛やホコリが絡まりにくいので、カーペットの上を掃除してゴミを残して行く事もありません。(使用していた掃除機は、ブラシに絡まった髪の毛についたホコリが、カーペットになすり付けられる、という事がよくありました)また、以前、一瞬だけ使っていた安物のロボット掃除機は、掃除の度にこのブラシについた髪の毛を取り除くのが本当に大変でしたが、今のところ(毎日使用して1ヶ月ほど)それも気になっていません。(ただし、これに関しては、当時髪が長かった事も関係はしていると思う)

 結論。いやーん。本当に買ってよかったです!あとは、メンテナンス・維持費と修理の対応・値段が問題となってきますが、今はもう、無い生活が考えられないほど。修理のお値段が多少高くても、バッテリーやブラシがあれしちゃっても、「高い…」と思いながらも使う事を優先してしまうでしょう…。それくらい、楽。ストレスが一つ減りました。ホコリや毛が目に入るストレスだとか、掃除機かけなきゃ、と思い続ける事だとか(ひどい時期は、平日だってかけてましたからね…)。

朝、仕事に出かける前に、リビング(として使ってる部屋)とダイニングキッチンから、動かせる小さな家具(加湿器とかオイルヒーターとか椅子程度)を別の部屋に動かし、扉を閉め、ルンバを動かしておきます。犬は犬部屋。ゲートを設置して、ルンバには触れないようにしておきます。時々、ルンバが怖いようですが、まあ、これは、慣れて頂くしかありません。帰宅したら、ルンバがお家に帰っている事を確認して、時間があれば荷物を入れておいた部屋を掃除します。音は、まあ、普通の掃除機程度でしょうか。テレビ見ながら動かされてたらうるさいけど、扉を閉めて別の部屋で動いていたらあまり気にならない。犬のクレートやトイレが置いてある部屋(普段、犬が留守番する時に使う部屋)は基本が拭き掃除で、土日に犬があまり行き来しないようにして、ルンバをかけます。ルンバと犬は一緒の部屋にいてもいいんですけど、何があるかわかりませんので、人間が見てる所で動かす、というスタンスです。ソファの下や、棚の下など、掃除機だとめんどくさい難しい掃除場所も、ルンバは入っていて掃除してくれます。これからは、ルンバの高さと直径を1ルンバ、として、家具を買ってしまいそう。部屋の隅や、ルンバの入れない所は、事前にほうきで掃いてゴミをかきだしておきます。掃き掃除は、最終的にちりとりでごみを救いきれない、というのが問題だったんですけど、書き出しておけば吸い取ってくれるので….

 家具を動かして掃除する、ことも家具の下に掃除機をはわせる、ことも、入れない場所のゴミは書き出しておく、ことも、実際は掃除機でだって可能だし、というか、それくらい当たり前、という方もたくさんいらっしゃると思います。いやあ、でも、めんどくさかった!掃除機を抱えて家具を動かしたりするのが。その度にスイッチを切る事すらめんどくさかった。何よりまず掃除機を出す、こと自体がめんどくさかったんだもん。掃除機を使わなくていい、というだけで、ほうきで掃くのも水拭きするのも家具を動かすのも、正直全然苦にならない。しかも、毎日掃除されてるから、ホコリと毛を目にする機会はとんと減った!床に物を置くと掃除が出来なくなって嫌だな、と思うから、たぶん、そのうち、家具も減らして行くような気がします。楽しい! 

iRobot Roomba 自動掃除機 ルンバ 770

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